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「人は記憶でできていると思っていた。」から改題しました。
ところで、そうなんです、へーちゃん
1月にMRI撮影しました。

「骨や筋肉の様子よりあまりにふらつきがひどい、
小脳に血栓ができているかもしれないから是非検査を」と
往診の先生に勧められまして……。
もしそうなら、血流を良くする薬が処方されて
状態が改善されるかもしれないと聞いて
俄然その気になったわたくし。
へーちゃんには「健康診断だよ~」だの何だのと言って
何とか言いくるめ行ってきましたともさ……。
(ダンナから言ってもらったら何とかことを進めることができました。
息子としてのダンナの正しい使い方と言えましょう。)

受診科には「脳神経内科」とでかでか書いてあって焦りましたが
「あらまあ、やっぱり私、頭が悪いんだわねえ」と言うへーちゃんに
「そうですよ」とも言えず(w)、
「単に窓口ですから」とか何とかもごもごもごもご。

ことによってはアリセプトを処方されちゃったりして?
断るなんてのもありかしら?なんて考えつつ
さてその結果はと言えば。

「中にはかくしゃくとした方がいらっしゃるから
較べるとそりゃ多少はねえ……でも
年なりの範疇ですねえ」
だそうです。
つまり全体的に加齢から来る萎縮が進んでいるけれども
どこかだけ特徴的に、ということではない。
血栓も腫瘍も何にもない、と……。

ちょっと絶句していると先生が「何か今、困っていますか?」
「いえ、何とか生活していますけれども……
でも、ふらつきがひどくて歩けなくてはっているような状態ですし
幻聴が聞こえているようなんです。」
「確かにふらつきはひどいねえ
これでは一人暮らしは無理でしょう」
他に
・問題行動(徘徊や暴力等々)が無いうちは病気とは言えない。
 病気でないものは治療対象ではない。
・あえて処方するとすると、行動を抑制するタイプのものになるので
 ほんとーーっっに一日ぼーーっとしている人になりますよ。
 という訳で、ま、大切に見守ってあげてください。
以上!



ひ、一人暮らしは無理って
えーとえーと「同居なんてすみません勘弁して下さい、無理です、
ゆくゆくは私が泊り込まなければならないにしても
家族全員で引越しはいいことないよ~」が本音。
「どうしよう…」と青くなっていると
だんな「今だって一人で暮らして無いじゃん」
…なるほど!そのとーりだよね!たまにゃーいいこと言うねえ!!!

世間では
認知症は予防できる、そして初期発見が大事だ、と流布されてますよね?!
へーちゃんは
医者がなんと言おうと
認知症の初期から中期の症状を呈しているのに
(症状集を見ればがっちりあてはまり、思いあたることばかり)
そして徐々に確実に進行しているのに
なすすべなく(いや、家族としてはいろいろ試みているんですけどね……)
このまま見ているしかないの?

「痴呆老人は何を見ているか?」

という本をたまたま読んでいたから、
へーちゃんの状態を「老い」として
ゆるゆる暮らしていこう、と私が思っていたから
この結果も、まあそんなとこだろうな、しかたないな、と思わないでもないけど
認知症について啓発しようというサイトや本とのこの落差は
いったいなんなんだろう?

はあああああ?と言うか
はあああああ……と言うか。

ちょっと脱力しましたね。やるせなくて。

という気分でamazon内をさまよっていましたら
「人は誰もが壊れる。自分の意思とは無関係に壊れてしまうのだ。」と言っているらしい本

やら
(……そういう覚悟で年寄りに接しなさいってこと?
"人は誰もが自分の意思とは無関係に壊れてしまうのだ"なんてやめてほしい、
それでも明るく年を取っていくなんてとてもできない。)

真逆に「痴呆症は病気なので一部の人しかかからない。
病気だから早期発見、治療が必要である。」と言っている人も見つけました。
認知症について本で読んでみようなんていう方はとっくにご存知かも、の
河野和彦医師。

「・家族がおかしいと思っているのに医師が痴呆症ではないと言ったら、
 それを信じる必要はない。
 なぜなら日本の痴呆診療技術は遅れているからである。
 他の医師を探すべきである。
 多くの医師は痴呆症に興味がないし、治す意欲もない。
・痴呆症の早期発見は、専門医にしかできない。
 しかし、かかりつけ医は専門医を知らないし紹介もしてくれない。
 専門医にたどり着く患者は、
 ほとんどはケアマネージャーや看護師の口添えか
 患者どうしの口コミで訪れる。
・神経内科、精神科、老年科、脳外科など
 痴呆症を見てくれそうな標榜はいくらでもあるが、
 その医師が痴呆症を得意としているという保障はない。
 ひたすら痴呆症を大勢診てきた医師を個人的に探すのがよい。
 大病院や教授だから名医ともかぎらない。
 「かかりつけ医の痴ほう症の診断能力」は、
 2000年の痴呆学会では、26.8%と報告されておりますので、
 4人中1人しか診断できないということ。」

ま、ま、まじっすか?!    

引用長くなりましたが
詳しくはどうぞ
http://www.junposha.co.jp/guide/3fuk/etc/aki.htm
http://dr-kono.blog.ocn.ne.jp/

へ。

どっちも読んだろやないかい!と鼻息を荒くしているところです。


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【2009/02/11 16:34】 | ’08.4.10以降
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2009/04/13(Mon) 15:47 |   |  #[ 編集]
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